さて、レンズを改造すればM42にできることはSonnarの例を見れば大体予想がつきます。ですがレンズをこれ以上撮像素子に近づけられないのは如何ともし難いところです。
ここで、前どこかで見たWebに、近視=フランジバックが長くなること、というような記述がありました。
…ということは、近視用の眼鏡レンズを使えばいいのでは?と思って、これはいいアイデアだ、とやり始めたのですが、実は結構知られてる方法だったらしく、がっくり(笑)
(もっとも知ったのは着手後ですが)
※通常だとマウントアダプタのように補正レンズを後ろに入れればいいのですが、敢えて前に付けます。実際はともかく補正レンズは画質が云々と指摘する向きもあるでしょうから、近接撮影などレンズの素の状態で撮影できる距離の場合に外せるようにです。クローズアップレンズをつけるのと反対の方法なだけですから、それほど大変でもないでしょう。
まあ何はともあれ改造開始。
うまくいくか不明で試行錯誤を繰り返したので、写真は基本的に撮ってません。
トミーテックのBORG部品を使うのもSonnar 90と同じです。
○外枠を外す。
○モーター駆動ヘリコイド部を切り取る。
(ここまではSonnarと同じ)
最初モーター部を残して、そのギアを外から回すようにすればいいのでは?と思ったのですが、結局最終的には切り取ってしまいました。
注意したい点が、
○絞りがM42改造部に若干食い込むので絞り連動部を作りなおし。
Sonnarだとこれは丁度M42改造部の直前になるようなのであまり問題なさそうですが、Planar 45はZEISSの設計図を見ても絞りが中央付近で改造時にネックになりそうでした。実際にはそれほど干渉しなかったので割と楽に出来ました。(少しは干渉するのでM39-M42ADの削り込み、絞りリングのリンク部の改造が必要)
そんなこんなで、レンズによる必要補正量は組みあがってみないと分かりませんので、とりあえずM42化+フォーサーズ化までは行いました。あとはマウントアダプタE-1をひたすら削ってヘリコイドSと合わせたときできるだけバックできるようにします。
M42-M49.8ADも挟んでいたのですが、削りすぎてはいらなくなりました(笑)
・・・・・ここでひとまず完成。
さて実は、この改造自体は1年ちょっと前にやろうと思って-3.00Dの補正レンズを作ってもらってました。度数は手持ちのレンズをマウントから前に出して、自分の眼鏡を使いながら安全な量を大体予想して指定した値です。
とりあえずレンズの前にこれを貼り付けてテスト撮影。

等倍で中央部と周辺部を拡大。

単レンズなので当然周辺部に行くほど色ずれがあるのは予想してましたが、結構大きいです(笑) しかし、補正量の予想は結構当たってました(爆) 多めにはしたので。
さて次に色ずれをできるだけ減らすために、最低限必要な補正量を求めなければいけません。レンズをミラーに当たらないぎりぎりまで下げます。
ここで気づいたのですが、E-300とE-3を比較した場合、ミラーの構造が異なるためE-3のほうが先に当たりました。E-300はもうちょっと稼げそうですが、どっちでも使えるようにE-3に合わせました。
ここで補正量を見ないといけないのですが、なぜか手元に古い眼鏡レンズの山がありまして、それを順にあてがって-1.50Dはほぼ完全に×、ということで-1.75Dが良いのではないかということになりました。
で、早速特注でフィルター枠に入るサイズを作ってもらいました。最近の眼鏡レンズは圧倒的にプラスチックが多く、ガラスレンズをしかも指定した形に削って頂けるお店がなかなかなくて困りました。高いと意味ないですし…
アッベ数の都合屈折率が一番低い1.53位のガラスレンズを使用します。
最初フィルター枠に入れていたのですが、中央部が出るので他のフィルターやキャップがつかないこともあり、純正フードをつけてみました。フードとフィルター枠はねじ込んでありますので、フードを回せば着脱できます。
マクロ撮影時だけ外すので、それほど面倒でもありません。

ここで撮影がカバーできる距離を大体測ってみました。(おおよそのフィルム面からの距離)
○眼鏡レンズ付き
55cm~∞
まあ寄れない標準レンズはこんな感じです。本物のGボディで50cm~らしいので大体同程度は出てますね。
○素の状態
33cm~60cm
33cmというのはマクロという意味ではあまりおいしくないかもしれませんが、ワーキング
ディスタンスは24cm程度なのでまあそんなもんかな、という感じです。
眼鏡レンズ付きの場合当然レンズの素の状態よりは性能は落ちていることでしょう。しかし撮れるだけましという見方もできます。もちろん無限遠でどれくらい違うかは比較できませんが、被っている距離領域もあるので比較出来なくもなさそうです。これは追って検証しましょう。(ぱっと目に見えるほど違いはないみたいですが)
さて、色ずれは少なくなったかな?ZD14-54と比較してみましょう。

絞りを変えて比較。

個人的にはかなり向上していると思います。1:1に伸ばしてみないとずれているかはっきりとは分かりませんので、多くの場合それほど問題にはならないでしょう。別に計測機器じゃないし、きちんと撮りたければZDを使えばいいだけのことです。
Planarは絞るほどシャープになってます。ZDはF=8がF=4よりもぼやけているように見えますが、手振れの出るようなスピードでもないのでそんなもんなのでしょうか?まあ確かに14-45のテストのときも絞りすぎるといまいちにはなってましたが。
とりあえずこんな感じで一応使えそうな感じにはなりました。
どの程度使えるか、あるいはどの程度だめなのかは使いつつチェックの予定です。